カントの哲学というと、難解なゆえにとっつきにくいという私の勝手な印象から、超理系人間な私に果たして理解できるのだろうかと、最初読むことに躊躇していました。
しかし、そこはやさしく丁寧にわかりやすく解説されており、一気に読み進めることができました。
かれこれ10ヶ月ほど前まで、私は職場での人間関係に頭を抱え悩んでおりました。
知り合いからは
「あなた、あんなところでよく我慢して(働いて)いられるねぇ」
と言われたこともありましたから、第3者の目からも明らかに劣悪な環境だったのでしょう。
今でこそその悩みの全くない環境下でいられる事に感謝し、幸せな気持ちで日々を過ごせています。
人間は何らかの形で他人との関わりの中生きていかねばなりませんし、それは自分の望むものであったりまたいいことばかりではないということを、今となっては、過ぎ去ったここ10年ほどの働きの中で忍耐と辛抱を学んだのだと思っております。
帰責の度合いは自由の度合いに左右される。
メンツァー(1968年)、80頁
ポチップ
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