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限りある時間の使い方 オリバー・バークマン

5.0
Book

人は80歳まで生きると仮定して、人生はたったの4000週間!
それは衝撃的と言える事実なのですが、この本はだからと言って単に時間を効率的に使って可能な限り多くのタスクをこなしていく為のノウハウ本ではありません。

むしろ全くその逆と言って良いでしょう。

人生とは時間の使い方そのものであるが故に、その大切な限られた時間を、つまらないタスクを片付けることだけに多くを費やしてしまってはいけません。

生産性とは、罠なのだ。

『限りある時間の使い方』より引用

全部をやりきろうとするのは現実的に無理であり、それには限界があるとはっきり認識すること、そして現実を直視してほんの少しの重要な事柄だけに集中するのです。あれもこれもと手を広げてやっていく時間などないのです。
また、ひとつひとつの問題に取り組み成果を得るにはそれなりの時間がかかるということ。

この人生はリハーサルではない。

限りある時間の使い方』より引用

現実に向き合って生きることを避けてはいけません。
人生は思うようになかなかいかないものですが、コントロールしようとする執着を手放すことで今この瞬間を生きることができ、不安から解放されるといいます。

現実逃避のために何かをするのは、もうやめよう。

限りある時間の使い方』より引用

また、第9章 失われた余暇を取り戻す では

「ある老人がワインを飲み、満ち足りた気分になる。そのことに価値がないというのなら、生産も富もただの空虚な迷信にすぎない。生産や富に意味があるのは、それが人に還元され、暮らしを楽しくしてくれる場合だけだ」

シモーヌ・ド・ボーヴォワール

という言葉が引用されています。

私にとって一番心に響いた箇所、それは 第4章 暗闇の中で一歩を踏みだす のなかの

心理療法家ジェイムズ・ホリスは、人生の重要な決断をするとき、「この選択は自分を小さくするか、それとも大きくするか?」と問うことを勧める。
(中略)
その仕事を続けることが人間的成長につながるか(大きくなれるか)、それとも続けるほどに魂が萎びていくか(小さくなるか)と考えれば、答えは自然と明らかになるはずだ。

限りある時間の使い方』より引用

の部分です。

私にも人生の重要な決断を迫られる時がありました。
その時私は、今一番自分がしたいことに素直でありたいと思いました。
それまでの10年間、仕事に時間を取られ家族との時間を持てなかったことを想うにつけ、家族に寄り添い生活したいと強く感じていましたので、あれから一年が経とうとしておりますが、自分の判断に間違いはなかったと自負しております。

この箇所はそういった自分の経験に重なったのかもしれませんね。

PEONY
PEONY

親切な行動は、幸せな気分にしてくれる、だから親切の反射神経を身につけようとも書かれています。

本来読むのが遅い私ですが、より一層時間をかけてじっくり読みました。
時間軸でタスクを消化するのに常に忙しくされているそこの貴方(←過去の私という説😅)にも一読の価値ありの良書と強くお勧めいたします😼

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